採用の世界に抜けている、相手の立場
「採用成功」
求人広告、人材紹介など、
採用に関する業界で働いていれば、
毎日耳にする言葉です。
「とりあえず応募を集める」
という意味の時もあれば、
「有効応募を集める」
「入社をしてもらう」
「入社後の活躍・定着」
まで含んでいることもあります。
さてこの言葉、企業側からすれば非常に魅力的な言葉でありますが、求職者の目線というものは度外視されていると言えるでしょう。
私が属する求人広告代理店も、売上の出所は企業。
企業の目線はあっても求職者の目線は、基本的に考えません。
考えるとしても、「クレームが入るかどうか」くらい。
求人広告の内容と、実際の待遇が違い過ぎれば、クレームになり、企業の迷惑になる。
だから、嘘を書かないのであって、許されるなら嘘を書いて人を集めまくりたい、というのが、多分多くの求人広告代理店の本音。
結局、求職者のことをバカにしてるんですよね。
企業もだけど。
少なくとも、自分よりバカだと思ってるんですよね。
僕もね、人間に向けてメッセージを出して、人間を採用しようとしていることを、たまに忘れます。
採用にまつわる会社のエンドユーザーは、あくまで企業ではなく仕事を探す人。
‥ということを忘れてはいけないなぁと思うこの頃です。