HIPHOP化する採用市場。
「金稼ぐぜ!」
「シャンパン開けて騒ぐぜ!」
こんな歌詞って、すごくいやらしい笑
back numberが「有名メジャーロックスター 俺 ~ドンペリを開ける日々~」って曲を出したら、大炎上でしょう。
でも、それが許される、むしろ積極的に推奨されているのがHIPHOP。
面白い文化ですね。
基本的にお金って、どこかいやらしさがあるから、稼ぎまくっているぜ!っていう言葉って憚れます。
音楽以外の分野も。
(これはもう教育の問題でしょうが。)
でも、それが許されている場所がHIPHOP以外にもあります。
それが、採用市場。
「稼ぎたい!」という気持ちを「意欲的である」と捉えられる場面は多く、
「稼ぎたい方歓迎」
みたいな言葉って、求人広告でもよく見かけます。
そういう意味では転職市場がHIPHOP化していると言えるでしょう。
個人的には、このような傾向には、反対派です。
HIPHOPの稼ぐぜ!という表明は、それ自体が一種のアートになっているため、肯定的ですが、
仕事の動機が、金を稼ぎたい!って、あまり好きじゃないですね。
滅私奉公しろという意味ではありません。
ただ、稼いだ人間が勝ち。
みたいな風潮ってもはや、詐欺師を肯定している世の中です。
「世の中に価値を提供し、その対価を得たい」というのは、素晴らしいと思いますが、肝心な前半が抜け落ちて「稼ぎたい」だけだと少し危険。
僕がこれまでの業界歴5年で見てきた企業の中でも、金よりも、提供したい価値の方が優先順位が高い人が集まっている会社の方が伸びている気がします。
「稼ぎたい」だけで人を集めてビジョンを失うよりも、世の中に提供できる価値を改めて考える方がいいのかもしれません。