「感謝されるお仕事!」信用されないけどウソじゃない、求人広告の話。
とある飲食店で働く女性。
彼女の前職は栄養士。
病院給食を委託している会社のバックオフィスで、
ずっと献立を作っていたとのこと。
栄養士の仕事って、
どうやら原点方式らしく、
原価を抑えられていて、
栄養バランスが良くて、
おいしくて、
病人の方からのクレームがない。
これで当たり前、という仕事らしく、
少しでもここから外れていれば、
クレームの嵐。
しかも、毎日、
現場の調理師や病院の担当者、
会社の社長、営業マン、仕入れ業者などから、
色んな要望を伝えられて、
関係各所の板挟みになっていたそうです。
様々な人間関係に苦しめられる一方で、
実際にご飯を食べる病人の方に会うことはありません。
つまりエンドユーザーの顔を見ないまま、
誰の為の仕事なのかよくわからないまま、
日々文句を言われながら、
延々作業をしていたそうです。
転職したのには様々な要因が絡み合っていそうですが、
「とにかく人間関係が嫌になった」
とのこと。
転職したいまは、
少し楽しそう。
いわく、
「ありがとう、って言われる仕事は、やっぱりいい!」
やっぱり、何のためにやっているのか分からない仕事って、
本当に辛いようです。
穴を掘って埋めるだけの仕事を続けたら、
精神異常者になって自殺するかもって、
ドストエフスキーという偉い人が言っていたそうですが、
今回の件で納得しました。
「感謝されるお仕事」
ってコピーは、
転職サイトで、よく見かけます。
でもなぜか胡散臭い響きがあるから、
だれも信用してくれません。
とくにこのコピーは
不人気業種の代表格である飲食で使われていますが、
きっと本当なのでしょう。
たまにいますよね。
めちゃくちゃ楽しそうに働く店員さん。
そうです。
本当は、働く人が働けば、
飲食も楽しい仕事なんです。
求職者人気の高い事務職も、
当たり前ですが、向き不向きがあります。
誰しも楽しめるわけじゃないのに、
応募が殺到してしまう。
実際にいるじゃないですか。
文句ばっかり言ってる事務員さんも。
それなのに、
なんでこんなに人気なのか。
みんなイメージで仕事を決めすぎですね。
もっと、みんなに、
色んな仕事に興味を持って欲しいものです。
脱線しましたが…
「感謝されるお仕事!」
は、たぶん本当です。
しかし、ウソに見えてしまいます。
本当っぽい言葉を探すことが、
求人広告ライターの仕事ですが、
一筋縄ではいきません。
今日も、そんな仕事に悩まされているのです。
ああ…
いいコピーが書けないぜ‥
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